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部落問題資料室
NEWS & 主張

「同宗連」が狭山現調
高検に証拠開示も要請

「解放新聞」(2014.11.17-2691)
 「同宗連」(『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議・根本昌廣議長)の「第29回「狭山」現地調査学習会」が10月28、29の両日、埼玉・狭山市富士見集会所などでおこなわれ、加盟する11教団から24人が参加した。
  一日目は、映画『狭山事件』(曹洞宗制作)の上映に続いて、小野寺一規・埼玉県連書記長の講演と石川一雄さん、早智子さんの訴えに続いて2分散会で討議を深めた。二日目は映画「造花の判決」(76年制作)を鑑賞後にウソの自白コースを歩き、3度目の家宅捜索で万年筆が発見されたカモイなどを見て回った。また、現地学習会終了後に代表者が東京高等検察庁を訪れ、事件に関するすべての証拠の開示を要請した。
  同宗連を代表して山越教雄・事務局長があいさつ。「私ははじめて現地で学んだとき、この裁判はおかしいと自覚した。自白調書と現場のズレはおかしいと思った。疑問をもつ人もいるかもしれないが、自分の視点を大事にして学んでほしい」とよびかけた。
  石川一雄さんは、「宗教者のとりくみに感謝している。再審を求める裁判の焦点は「証拠リスト」だ。開示させれば、未開示証拠の存在が明らかになる。高検への要請ではそこを強く要請してほしい」とのべた。早智子さんは、「一雄さんは、免許取得で点数を自慢していた。もういいよといっていたが最近気づいたのは、「自慢」は、自分の実力で試験に合格する経験がなかったというとだ。一雄さんには流ちょうな脅迫状は書けなかった」とのべた。
  現地学習会では、自白の矛盾を一つひとつ確かめながら現場を歩いた。
  今回は、はじめての参加者が半数を占めたが、なかには、学生だった1970年の5月の2審公判に参加したという人もいた。

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