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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第1989号/00.10.09
 一方通行無視でつかまったことがある。それも警察署の横で。実際の話は、一方通行の標示が大きなトラックが駐車し見えなかったことに加え、付近の道をよく知らなかったため一方通行を逆走してしまったしだい。しかし、逆走をみつけるなり女性の警官は「私、みましたからね」といって、交通違反を認め、罰金を収める書類にサインをと迫るだけ/いくらトラックが駐車しているので標示がみえなかった、と主張しても、ガンとして認めず、逆走したという"事実"をつきつけるだけ。ああ、日本の警察はこんなぐあいだからダメなんだ、とそのとき感じ/いらい、無事故、無違反でとおす優良ドライバーとなった。しかし、正直にいうと、実際は、いつでも交通違反をしているが、つかまっていないだけ。ときどきの車道の車の流れなどから、スピード違反はしょっちゅう。でないと、かえって事故をひきおこす/いまは、秋の交通安全週間。従来にもましてちょっとした交通違反にほうぼうで警察官が目をみはらしている。と思ったら、東京の下町にいくと、町内自治会が、道路のあちらこちらにテントをはり、交代で何人かが車道をみつめている。よくみると秋の交通週間と書かれた横断幕がおいてある/一体全体、これは警察の要請や動因にもとづくものなのか、それとも自発的におこなわれているものなのか。現代社会での民衆運動の断面をみた思いだ/まるで社会を網の目のようにおおう権力の実態と民衆のあり方。ファシズムという言葉が頭をかすめた。

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