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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第1978号/00.07.24
 7月3日、米兵が沖縄の民家に侵入、女子中学生を暴行。9日、空軍の軍曹がひき逃げ、という事件が起こった。基地の町沖縄だから起こった事件、事故だ。今回の事件、事故にも政府は沈静化を待つばかり、事実上、黙認の姿勢をとっている/米兵は、毎日、対ゲリラ、対正規軍などを想定した陸、空などの演習をつづけている。空からは、劣化ウラン団も含めて爆弾や原爆の投下訓練がつづく。世界の正義の警察としてふるまうために/沖縄サミットにあわせ、「戦争と人間展」を那覇市で開催することが企画され、市の外部団体は野外での彫刻展にOKをだした。住建とブルドーザーという、金城実さんの作品を含むものだった。しかし、今年4月、沖縄サミットが迫ってくると、突然、開催を拒否。テーマがふさわしくない、というのが理由だった/結局、このイベントはできなかったが、サミットへの過剰意識以外の何ものでもない。人権を無視するような過剰な警備が敷かれることも予想される。基地包囲の闘いが予定されているが、それは、米軍への怒りであり、サミットを利用した普天間基地の移設への抗議でもあり、平和への願いだ/サミットでこそ、東西冷戦構造の崩壊、南北朝鮮の首脳会議の成功をうけて緊張緩和を評価し、沖縄からあらゆる軍隊が出ていくことを決めるべきなのだ/しかし、ITを含めたグローバルエコノミーの名のもとに、世界の貧しい人びとから搾取や収奪を展開するのが狙い。いうことを聞かない子には、世界の警察が注意するらしい。

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