pagetop
部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2075号/02.07.01

IT革命の虚構

緑風出版編集部 編  緑風出版 (定価2000円+税)

書籍画像 八月五日。住民登録をしているすべての人に十一桁の番号(コード)が牛につづいて付けられる、背番号記念日。この日からコードによって本人確認がおこなわれることになる。
 つづいて発行される、「IC住基カード」には、背番号とともに本人確認情報がいれられる。このカードの容量は、新聞紙八千ページ分。通商産業省は、いま多くの人が持つ、健康保険証、運転免許証のほか、定期券やクレジットカード、社員証、診察券など民間にも開放し、一枚のカードにまとめようと考えている。
 コードとカードで住民一人ひとりが政府に管理・監視される社会が到来するわけだ。
 政府は、「eジャパン」構想をうたいあげ、IT(情報通信技術)社会の到来で、より便利で自由な日常生活が実現するかのような考え方が多く流されている。
 IT社会がわれわれに何をもたらすか、市民の立場から検証し、問題点を明らかにしたのが本書だ。一人ひとりを直接支配する社会に、尊厳や自由は存在するのか。(E)

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)