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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2085号/02.09.09
 9・11から一年を迎える。米国とカナダの消防士、緊急医療士らの組合が、十月にワシントンでおこなわれる殉職消防士財団の年次記念式典へのブッシュ大統領の出席を拒否することを決めた
▼9・11の救急隊員の長期健康管理、救助にあたった消防隊員の六割に近い死者を出した原因である緊急連絡システムの不備を改善するためなどの予算の拠出をブッシュが拒否したためだ。消防士をみずからの政治宣伝に利用するブッシュの姿勢への批判だ
▼9・11以降、ブッシュは敵はアフガンにありと軍事攻撃をおこない、傀儡政権を作り出すことに成功した。しかしアフガンでもコンテナに投降兵をすし詰めにし、窒息死させたあげく、そのまま埋める、という大虐殺の実態が明らかになった
▼にもかかわらず、つぎはイラクだと攻撃を準備している。ところが制服組のトップ、父の政権のときの共和党内の幹部だった有力者が、イラク攻撃に反対している。もっともこれは安易なアフガン方式にたいしてだが、それなりの抑止力をもっている
▼問題は、わが小泉首相。今年二月の日本での会談で、ブッシュからイラク攻撃を間違いなくやると聞かされながら、日本は常に米国とともにある、と答えている。米と肩を並べ超大国をめざすなみなみならぬ決意が見てとれる
▼9・11をこそ、新たに反戦を決意し、グローバリズムに反対する日としなければならないのではないか。

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