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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2109号/03.03.03

誰でもわかる電磁波問題

大久保貞利 著  緑風出版(定価1900円)

書籍画像 電磁波の人体への影響は、①刺激作用②熱作用③非熱作用の三種類。そのなかの非熱作用とは、①②をひきおこさない、きわめて低いレベルの電磁波で細胞からカルシウムイオンが流出したり、ホルモン分泌を抑制したり染色体異常をひきおこす場合があり、これがガンや白血病の原因ではないかといわれている。
 「日本の政府や電力会社・電気メーカーなど″電磁波関連″業界は、電磁干渉と短期間の急性人体影響である刺激作用・熱作用は認める。だが微弱ながらも長期間被曝することで起こる非熱作用は認めようとしない。なぜか。非熱作用は熱作用の一万分の一以下の微量の電磁波でも起こるといわれる。だから非熱作用を認めたとたん、電磁波防護基準は大幅に厳しくなり、現在のようなやりたい放題の電磁波利用に制限が加えられるからだ」
 現段階では確たる証拠はないが限りなくクロに近い灰色であり、「予防原則」にもとづいて社会を変えよう、というのが本書。「電気は安全」という常識を考えようとよびかけている。 (E)

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