島崎こま子の「夜明け前」
エロス愛・狂・革命
梅本 浩志 著 社会評論社(定価2700円)
「木曽路はすべて山の中である」。島崎藤村の長編小説『夜明け前』はこの書き出しで始まる。小説は「明治維新」で革命をめざしながらも挫折し、「狂人」扱いのうえ死去した父親の姿を、歴史のダイナミズムのなかで描ききった力作として藤村の名を決定的に高めた。野間宏は、これを読み全体小説をめざした。「解放新聞」購読の申し込み先
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