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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2145号/03.11.17
 短期決戦の様相を呈した総選挙が終わった。結果はご存知のとおり。民主党は大躍進したものの、社民党は少数にとどまり、結党以来の大危機。保守新党は解党し、自民党に合流した
▼自民党は解散前より議席を減らしたものの、与党全体としては「絶対安定多数」を占めた。さっそく与党は会議をもち、従来どおりの方向を再確認。自衛隊、文民のイラク派遣を12月からおこなうことを最終決断した
▼総選挙では、大物政治家の山崎自民党副総裁が落選。副総裁辞任へ追い込まれた。また、無所属で立候補した加藤紘一読員は自民党に復党。自民党を離党し、同じく無所属で立候補した田中真紀子候補も見事当選した
▼いずこも明暗を分ける光景がみえる。選挙とは組織と組織、人と人との生き残りを賭けた闘いだ、というと大げさに聞こえるだろうか。しかし、実際にそうだ
▼政治の本質は有効性。しかし、小泉首相のような理念なき政治は、口当たりのいい迎合路線を貫くだけ。今回の総選挙は、二枚看板をそろえた自民党にたいし、はっきりとその嘘、理念なき改革なるものにノーを突きつけた結果、ととることができる
▼私たちに必要な理念とは何か。それは、世界中の人びとが水平につながり、人の幸せが自分の幸せにつながる、そのことを実感できる社会を作ることではないのか。そこに「人の世に熱あれ 人間に光りあれ」という言葉もかがやき、生きてくる。

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