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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2146号/03.11.24
 少年誌にイラクでの多国籍軍による劣化ウラン攻撃についてのマンガが掲載された。どうどうの60ページで、読む者にこれでいいのか、という反省を迫る内容になっている
▼このマンガを読めば、たとえば、劣化ウラン弾とは何かがわからなくても、よくわかる。さらに、湾岸戦争以来、それがイラクの地上に、人びとに、どのような影響を及ぼしているのか、とりわけ乳幼児にたいして、どのように大変な事態が起こっているのかが、よくわかる
▼たとえば、イラクではさまざまな略奪が、とりわけ、バグダッド市内で多発したというが、それがいかに仕組まれたものか、ということも理解できる
▼戦争とは、そのように情報をコントロールできるものが、うまくそれを操り、おこなわれるのだ
▼ところが、それが北朝鮮の問蔑になると、冷静に判断できなくなる人びとがこの国では多くなる。私が今日いる徳島では、若者30人のうち22人が、日本は北朝鮮になめられている、と答えている。巧妙に、じょじょに、北は敵だ、という世論が醸成されているのだ
▼それと同時に地方議会ではやっているのが、北朝鮮への経済制裁決議。いったいなにをどうするというのか。「救う会」の人びとは、制裁は戦争になることを前提に主張をしている
▼イラクでは経済制裁が多くの人びとを死にいたらしめた。このことの反省にたち、粘り強い交渉で北朝鮮と国交を結ぶことこそ必要ではないのか。

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