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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2164号/04.04.05

いのちを考える40話
脅かされる地球・食品・人体

天笠 啓祐 著  解放出版社(定価2000円)

書籍画像 生命科学と差別について本紙で執筆した天笠啓祐さんが解放出版社から『いのちを考える40話脅かされる地球・食品・人体』を刊行した。
 反差別国際運動日本委員会の武者小路公秀理事長の昨年の「全研」での講演要旨を本紙8~10ページに掲載しているが武者小路さんは、「グローバル化と人権」のなかで、グローバル化とは「三重の重箱」の構造で多国籍企業中心の大競争が世界的規模で展開され、新自由主義・新保守主義と結びつき、新しい身分社会を全世界でつくりつつあることと指摘している。
 天笠は、そのグローバリズムを「いのち」をテーマに私たちにつぎのように提起している。
 「産業化の中で、生命や遺伝子は経済的な価値だけが優先される時代に入ってしまったといえます。生命は、一度失うと二度と戻ることがありません。その、かけがえのない生命がもつ固有の理論は、市場経済の理論の中では、消失してしまったかのようです」
 生命や食物、環境問凄から、差別・人権について示唆に富む一冊。(E)

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