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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2174号/04.06.21

コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー

ブルックス・ブラウン 著  太田出版(定価1480円)

書籍画像 1999年4月20日、アメリカのコロンパイン高校で13人が殺害される銃乱射事件が起こった。犯人は同校の高校生2人。その友人だったブルックス・ブラウンが書いたのがこの本だ。
 銃乱射事件の犯人、ユリック、デイランは、コロンパイン高校で、「JOCKS」(スポーツはできるが、品位はなく、頭も良くないものへの軽蔑語)にいじめられていたが、教師たちは見て見ぬふりをつづけてきた。
 また、二人に1年以上前から事件にいたるさまざまな兆候があったが警察が無視してきたこと。銃乱射の現場の状況を把握しながら、突入が3時間後だった事実。筆者は、二人と友人だったというだけで、共犯者とされそうになる。
 しかし、彼は叫ぶ。「世界のみんなもあきらめちゃいけない。コロンパインからまなべることがあったら、それは、ぼくらは事物が事物をあるがままにしておくことはできないということだ。ぼくらは、世界に対して無力さを感じることに負けてはいけない。希望を捨ててはだめなんだ」と。(A)

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