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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2175号/04.06.28

若者たちの《政治革命》
組織からネットワークへ

丸楠 恭一 坂田顕一 山下利恵子 著  中公新書ラクレ(定価780円)

書籍画像 参議院選挙が始まった。さきの茶番国会で、政党や政治家への不信は一段と強まり、今選挙の低投票率は免れない情勢だ。しかし、このまま戦争への道を突きすすむのか、きわめて重い政治が問われる選挙でもある。
 「若者は政治に無関心で、選挙にも行かない」というのが世間の常識になって久しい。だが、その常識は「おじさん」たちがつくったものだ、と反発。20代の若者二人と40代の研究者が「若者の政治離れ」の社会的メカニズムに切り込む『若者たちの《政治革命》』が中公新書ラクレから出版された。
 現実に若者が今どのような形で政治とかかわっているのかを調査と取材で分析。少なくとも10年前とは随分異なる政治参加のありよう(NPOやボランティアと親和的なネットワーク族)が生まれているという。それは従来の組織型選挙にみられるイデオロギー型からネットワーク型への政治参加の変容であり、現代は政治が若者にたいしてかなり開かれている時代だと展望する。だとすれば今選挙で若者の動向に期待をよせたい。(M・T)

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