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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2197号/04.12.06

改憲は必要か

憲法再生フォーラム 編  岩波新書(定価700円)

書籍画像 「人道復興」や「民主化」を標樗した侵略戦争が公然と容認され、イラクでは毎日、殺我と破壊がつづいている。戦争は最大の人権侵害だというが多くの日本人には遠い国の出来事、今の生活を脅かされないから本気で戦争を止めようとはしない。もちろん日本軍がイラクにいても加害者という認識は薄い。
 11月17日、自民党は、天皇の元首化や集団的自衛権行使などの改憲案を発表、ついに「戦争をする国づくり」の最終段階に着手した。
 こうした情勢や改憲への動きに危機感を募らせる研究者グループが、「改憲は必要か」と、憲法に向けられる疑問や批判をさまざまな視点から解説し問題点を明らかにする。そして政治への無力感を払拭し考えようと訴える。樋口陽一さんは、憲法9条をめぐる改憲と護憲の最大の分かれ目は、「正しい戦争がありうるか」という問いに、肯定で答えるか、否定で答えるかです、と改憲論をめぐる背景や論点を提起する。
 「戦争は止められるか」。これからの憲法論議のための必読書。 (MT)

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