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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2173号/04.06.14
 通常国会は、2日後の16日に終わる。その後、いよいよ参議院議員選挙がスタートすることになる。6月24日公示、7月11日投票予定だ
▼この国会では有事法制に関連する法案がほとんど大した論議なく、衆議院を通過。参議院でも原案のまま通った。後半の最大の山場は年金法案だったが、事態はこれと同じだった
▼年金法案は、論議されたのだろうか。未加入、未納問題で国会が揺れ動く中、結局、まともな論議はなかった。どうみても、通過した法律は、年をおうごとに加入者の負担は拡大し、給付額は年を経るごとに減っていくという、どうしようもないものだ
▼どうしてこうした大事なことが、フリーハンドで国会を通過することができるのか。小泉首相は、自民党議員の未納、未加入問題を隠しつづけ、自身の厚生年金加入問題では、会社勤めの実態があったとだました
▼実態が暴露されるや、働かなくても金をくれた、いい社長だった、今度はお墓参りに行きたいとのたまい、当の社長が存命だとわかる、というおまけまでついた。それでも当選することが仕事だった、と居直りつづけたままだ
▼いったい、なぜ、衆議院で法律が通ると、参議院でそのまま可決されるのか。参議院はいわば上訴審と同じで、修正や差し戻しができるのだ。そのために6年間じっくりと世界的な視野からものをみ、考えられる人が選ばれる、良識の府なのだ
▼今度の選挙、そんな人を選ぼう。

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