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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2197号/04.12.06
 昨日、博多は11度、那覇は22度だった。ちょうど、倍半分の温度差。しかし、暖かそうでも海上では寒い
▼というのは、連日、辺野古沖の海上ではカヌーや漁船を出し、海上基地建設に向けたボーリング調査の阻止闘争を展開しているからだ。もちろん、浜辺ではおじい、おばあを中心に座り込みがつづけられている
▼街中に存在し、8月にも米軍ヘリが墜落した、普天開基地の撤去をいいながら実現させず、大規模な海上基地として辺野古沖が代替候補にあがり、ボーリング調査と称して、珊瑚礁の大破壊がおこなわれている。また、ここにはジュゴンという南東太平洋海域一帯に生息する珍しい生物も存在する
▼ジュゴンとは、人魚のモデルとされた動物としても有名だ。ボーリング調査の目的は、保護されるべきジュゴンをへ辺り一帯から追い払い、そのようなものはいません、と報告することが目的ではないか、とすらいわれている
▼とすると、辺野古沖の海上基地建設反対闘争は、人びとが豊かに暮らす人権という側面と、戦争に直結する基地反対という平和闘争、そして自然破壊反対の環境を守る闘いの3つの側面をもってくる。きわめて重要な闘いであることが見えてくる
▼組坂委員長が対談で沖縄を語る、松本副委員長と松岡書記長が国会内外での活動を語る、石川一雄・早智子さんが狭山を語る。新年号は、いま、ちゃくちゃくと準備を重ねている。

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