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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2209号/05.3.07

ルポ 戦争協力拒否

吉田 敏浩 著  岩波新書(定価740円)

書籍画像 小泉首相の私的諮問機関「安全保障と防衛力に関する懇談会」が昨年10月に発表した報告書「未来への安全保障・防衛力ビジョン」は、日本への直接的脅威だけでなく、「世界のさまざまな地域において脅威の発生率を低下させること」も「自衛」だと、防衛概念を拡大解釈し、米国に追従した「戦争する国づく」りをはばかりなく言う。
 そして、イラクへの自衛隊派兵を常態化させ、「脅威の予防、自衛」の名のもとに、いまや、イラクの人びとに銃口を向けようとしている。
 その「銃後」の体制(戦時体制)は、有事法制(戦時法制)の成立をはじめ「日の丸・君が代」の強制など着ちゃくと築かれつつある。
 こうした現実(戦時下)に、いかに抗するか。さまざまな形で戦争協力が進行するなかで、派兵命令に苦悩する自衛官と家族や、戦争協力を拒否する人びと、封じられる反戦運動などの実能を浮き彫りにし、「日本が再び戦争加害者とならないためにできることは何かを問う」、数少ない渾身のルポ。  (M・T)

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