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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2219号/05.05.23

世間のウソ

日垣 隆 著  新潮社(定価680円)

書籍画像 中国や韓国で反日運動が高まった時、マスコミは、その背景に小泉首相の靖国参拝や教科書問題、日本の国連常任理事国入りなどがあると報道したが、国会で何をしていたのかはほとんど報道しなかった。
 その時、国会では、昭和天皇(ヒロヒト)の誕生日であった4月29日を「昭和の日」に制定する祝日法を衆・参本会議で自民、公明、民主各党の賛成多数で可決した。
 昭和天皇が、60年前に敗戦した侵略戦争とアジアへの植民地・占領支配の最高責任者であったことは歴史の事実として世界中が認識している。日本政府は、その昭和天皇の戦争責任を免罪し、賛美する日として「日本国民の祝日」にした。
 中国の温家宝首相は「侵略の歴史にたいする日本側の誤った態度への不満だ」と指摘している。かりにドイツが『ヒットラーの日』を制定して彼をたたえたら周辺国はどう対応するだろうか。
 この本は、世論を誤らせるマスコミ報道を、正しく見極める処方箋を提示する。      (MT)

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