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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2247号/05.12.05

靖国神社に
異議あり

樋口 篤三 著  同時代社(定価1900円)

書籍画像 靖国参拝を繰り返す小泉政権は、アジアから孤立を深めていることは明白だ。決して靖国問題は過去の問題ではない。戦争責任と歴史認識を日本人民がみずからの問題として問わない限り、小泉を先頭に安倍晋三らにつづく日本型ネオコンはあとをたたない。
 「アジアを蔑視し、隣国の民衆に敵対する「靖国の思想」が大手をふって再登場しつつあるいま、私たちはかつて先人たちが日・朝・中人民が仲良く歩く道を示した「王道のアジア主義」の大道を思い起こすべきだ」と著者はいう。
 A級戦犯は、アジア人民を一方的に侵略、虐殺した加害者の張本人であり、日本軍には「戦陣訓」を強要して命を奪った。
 著者は、海軍志願兵の17歳で敗戦。3人の兄は戦死した。この本は、靖国に「合祀された無念の兄たちへの鎮魂歌」である。そして、著者は戦後一貫して反戦平和運動と「民主革命・社会主義と労働運動」を歩んできた。昨今の靖国をめぐる論議に「この靖国神社は出発点から間違っている」とただす。 (M・T)

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