教育現場に
「心の自由」を!
「君が代」強制を問う北九州の教職員
田中 伸尚 著 岩波書店(定価480円)
戦後も連綿と「学校」にありつづけた「日の丸・君が代」。はたしてこの国に戦後という時代は存在したのか…。
戦争する国づくりがすすむなか、卒・入学式のシーズンを迎えた学校現場で、弾圧に抗しながら「個人の思想・良心の自由」を守る抵抗がつづく。
昨年4月、北九州市教育委員会がおこなった「日の丸・君が代」強制に抵抗した教員にたいする判決がでた。「黙って座った」だけで「処分」は、「妥当性を欠き、裁量権を逸脱」と処分を取り消し、市教委の校長への「君が代」指導は行政の「不当な支配」と断定した。
「ココロ裁判」とよばれた「学校現場に内心の自由を求め、「君が代」強制を憲法に問う裁判」(北九州「君が代」訴訟)は、「違憲」の主張は避けられたが、行政の介入には歯止めをかけた。
地元紙は、元教員で原告の1人、竹森美紀さんが、「「少しぐらい処分されても頑張れ」と裁判所がいってくれた」と喜んだ、と報じた。戦争国家に押しつぶされない「不服従」の闘いは、これからもつづく。 (MT)
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