グローバリゼーション
・新自由主義批判事典
イグナシオ・ラモネ 他著 杉浦昌昭 他訳 作品社(2800円)
なんとも、すごい事典が出た。原題は「グローバリゼーションの部分的かつ偏向的入門書」というもの。たしかにフランス人によってかかれたこの本は、「部分的」かもしれない。あるいは「偏向的」かもしれない。しかし、訳者の杉村昌昭が書くように、グローバリゼーションという言葉が、日本のジャーナリズムのなかでは肯定的な面でしか使われない。それが「共同体の破壊であり、市場と私企業による公共的・社会的な領域での横領」という本質が隠され続けている。それを主導しているのが日本では小泉や安倍といった新自由主義者で「すべての権力を市場に」というのが彼らのスローガンであり、一方に巨大な資産を持つ特権者、他方に不安定雇用者・失業者・社会的に排除された膨大な人びとという、二重構造の格差社会が作られていることを暴露しているのが、この事典である。「解放新聞」購読の申し込み先
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