あのホリエモンまでが、３分の１の株をとればフジが乗っ取れる、と騙された。騙したのは、当時の村上ファンドの社長。村上ファンド所有分の株と合わせ、これでフジを乗っ取れるとホリエモンはふんだ
▼ところが、どっこい、村上ファンドは株の値段をつり上げたまま売りに出した。100億円以上は、これだけで儲けた。なんとうまい方法なのだろう。が、これはインサイダー取引。立派な法律違反だ
▼この村上元社長、前歴は通産省の官僚。総会屋対策としての株売買、取引関係の法をつくった人間。だから、抜け道も知っている。この間、それを利用し、「もの言う株主」として総会屋以上に手荒なことをして、金儲けをしてきた
▼金儲けをして悪いんですか、と記者会見でのたもうたが、その非合法性、あこぎな手段は棚の上に置きっぱなしなのだ
▼このファンドに「お金を集める自信がないからというので拠出した」「当初の志を激励する趣旨だった」と投資の事実を福井日銀総裁は、国会で答弁した。くだんの総裁は、株もたくさん保有し、もうけもたっぷり。村上ファンドでは1000万投資し1473万円の荒稼ぎだった
▼運用益についてはよく分からないなどとおとぼけをつづけたが、ついに暴露された。庶民には銀行金利ゼロ、時間外の出し入れに手数料上乗せを強いてきたのに、自分だけ濡れ手に粟では誰も納得しまい、同じことをしている人以外。