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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2280号/06.08.07
 通勤にかかる時間が倍近くになった。都市部の市からかよっているのだが、ダイヤ改変で大変なことになった。ローカル、つまり各駅停車がきわめて不便になったからだ
▼通勤時間帯でも、10分に1本しか電車が来ない。電車が来ても、快速、急行、特急などの待ち合わせ。しかも、また途中で待ち合わせ。通勤時間帯を少しでもずれると、電車は12~15分に1本となる
▼問題はその先。終点は市内のターミナル駅なのだが、ここでも電車の本数が減った。しかも、電車が来ても長い待ち合わせがおこなわれる
▼さまざまな方向へ行き、あるいは入ってくる快速・急行電車などを待つ時間が増えたのだ。しかも、つぎの駅へ停まると、また、違う電車の待ち合わせ。ターミナル駅からわずか3駅目にいくまでに、異常に時間がかかる。各駅停車の電車、都市内での周縁部のローカルの切り捨てだ
▼這うようにして生活保護の申請にいっても、拒否され、死亡した例。高齢者で家を持っている人には生活保護を出さない。家を処分したお金で生活しなさい、とは最近の状況
▼あるいは、50万円以上の貯金がある人は国選弁護人をつけさせない、自分で弁護士を雇いなさい、という制度に変えようとする動きもある
▼この社会がもっていたよき面であったセイフティーネットが、つぎつぎに切られようとしている。周縁、底辺を切り捨てる棄民化政策が、その根底にあるのだ。

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