森元首相のインタビューがS紙に掲載され物議をかもした。たとえば「教育基本法」の問題では、民主党は社民党などと共闘しているが、「本音は賛成のくせに自民党に手柄を立てさせたくない。実にあさましいね」などと「あさましく」語っている
▼安倍首相については「小泉氏と違い非常に気配りができるタイプだ」とほめあげ、「彼はなかなか長いビジョンで政治を考えている。今は教育基本法、その先に憲法改正。つまりこの国の形をはっきりさせていこうということ」と語る
▼そのうえで名指しで「日教組、自治労を壊滅できるかどうかということが次の参議院選の争点だろうね」と露骨にいいきる
▼これは改憲や戦争をめざす国作りに反対する勢力、当然このなかには部落解放同盟も含まれるのだが、それにたいしマスメディアを動員したバッシングなど、さまざまな手段を駆使して、弾圧を繰り返してくることを意味している。国労が中曽根政権のもとで大弾圧を受けたように
▼首相就任後改憲論議をさけてきた安倍首相は、森元首相のインタビューが掲載されたのと同じ日、海外メディアのインタビューに応じ、「任期中に憲法改正をめざしたい」と意欲を込めて語った
▼こうした一連の戦略のなかで、教育基本法が今、本当に危ない。教育基本法の改悪が、今改憲への突破口にされようとしている。今こそさらにさらに反対の大きな声を上げよう。