テレビゲーム機のWii（ウィー）がよく売れている。このゲーム機。これまでのオタク的なものでなく、中高年者、とりわけ女性層を狙いに開発された。これまでのようにABボタンを押してというような操作でなく、コントローラーを手にまきつけて、さまざまな手の動作でゲームを楽しめるのが大きな特長
▼しかし手の動作でテレビにぶつけた、コントローラーが手からはずれてとんで物がつぶれた、などのケースが出ている。メーカーでは、ストラップの交換などを無料でするという。莫大な費用がかかるが、ここは損して得取るということだろう
▼コントローラーを離れるのは新たに発足する「防衛省」。将来的には国防省への名称変更も、きっと狙いに入れているのだろう。国防大臣には現役の軍人がなることはできない。しかし、これまでのように、いったん軍人をやめて民間人になってから就任する、という抜け道がある
▼来年の通常国会には、日米ロードマップにともなう、「日本軍」が米軍と行動をともにするための法案が提出さるだろう。基地などの再編をめぐっては各地でさまざまな住民運動が展開されているが、この闘いも正念場を迎える
▼海外派兵をあたりまえのこととし、国のために死ぬことができる人間をつくりだす。政治や教育の、こうした動向にストップをかける必要がある
▼来年こそ、人権が輝く社会を私たちの手で創りあげていこう。