右翼と左翼はどうちがう?
雨宮 処凛 著 河出書房新社(定価1200円)
「美しい国」づくりは後退したが「戦争する国」を危倶し、かつて若者だった60,70年安保闘争世代が、再び街頭行動に出てきた。
他方、格差社会で、「生きさせろ」を合言葉にフリーターの若者たちが声を上げ街頭行動に出てきた。
フリーター200万人、パート・派遣・請負の1600万人という3人に1人が非正規雇用の社会。24歳以下では2人に1人が非正規雇用の若者。「風邪で一日休めば「明日から来なくていい」とクビになる。つぎのバイト探しに一週間もかかれば、たちまち家賃滞納。そして絶望的なのは、こんな生活からの脱却方法すらわからない。「自分は一生、時給800円から1000円で「誰にもできる仕事」を転々としていくしかないだろうな、と気づいた時の愕然とした気持ちは今もはっきりと覚えている」と、フリーターの雨宮処凛。
しかし、「今、日本の若者と政治の距離はあまりにも遠い」と処凛。自身は右翼に、左翼に、夢をもとうと「居場所」を求めた。「世界はやっぱり矛盾にあふれている」と。そしてフリーターとして踏みにじられてきた「人間の尊厳」を取り戻すために、同世代の若者に訴える。 (MT)
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