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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2328号/07.07.23

 3連休は台風で始まり、地震で終わった。いずれも大きな爪跡を残した。とくに新潟・柏崎での地震は、原発から使用済み燃料プールの水があふれ海に流れ出した。原子炉屋内では放射性物質を含んだ水たまりも見つかった
▼想定をこえる地震だというが、建設に反対する裁判では強い地震が来ても大丈夫、といってきたのではないか。国策として無理やり建設してきた原発のツケが、こういうかたちで回ってきているのだ
▼この地震の報を聞いた安倍首相は、ただちに現地に赴いた。なるほど素早い対応だが、それで当たり前なのだ。ところが、この素早さをアピールしているように見えるから不思議だ
▼こういうときこそ、私たちの社会がどのように機能し、被災者へ手をさしのべることができるのかが問われるのだ。政府や自治体の対応は、素早くて当然なのだ
▼安倍首相の言動には、つねにパフォーマンスと世論への対応、配慮が見え隠れする。不祥事が起きても居直り、それが世論の反発を食らうとすぐに訂正する姿勢。朝令暮改とはこの人のためにある言葉かと思うほどだ
▼そこには細かく計算されたメディア戦略がある。それがすべてだといわんばかりの
▼高知では参議院の現職自民党候補が「美しい国」の意味が分からない、と痛烈に安倍首相批判をおこなった。政権の自壊作用が始まっている。これを与野党逆転にまでもっていくのが今回の参議院選挙だ。


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