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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2358号/08.02.25
 私は日和見主義だ。たとえばビデオのとき。VHS方式とベータ方式が存在した。ベータを開発したのはソニーだった。しかし競争にかち残ったのはVHS陣営だった
▼業務用には、つい最近までベータが使われていたことが、この方式の技術的優秀さを証明している。しかし、技術がすべてを決するわけでもないことを知った
▼VHSに凱歌があがるまで待った。ビデオに録画しても、あとで見ることもないし、という思いもあったからだ。そのあと出てきたのがDVD。方式が統一されていることと劣化のなさからすぐに買った。ハードはかなり高かった
▼ところが、今度はDVD録画、ハードディスク録画などが登場。これは様子見。つぎにはDVDの画質を上回り、しかも大容量の録画方式が登場した
▼これがブルーレイ方式とHD方式。前者がソニー、パナソニック。後者が東芝、NEC。これまた様子見をした。ところが、コストは高いがより大容量のブルーレイ陣営が、アメリカ映画各社の支持を得て競争をかち抜いた
▼日日進歩する技術、つねに新たな方式の選択を迫られるのが消費者。しかし、これらはいずれもかち抜けば莫大な利益をあげることができるから
▼金儲けだけを考え、農や食の問題をおろそかにしたところで起きたのが今回の「毒鮫子事件」。私たちにとっては、食の安全と健康は人権の問題、という視点からの、抜本的なとりくみが必要だ。

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