SMT○T○Sの○のなかはなーんだ。これは私立幼稚園の入試問題。答えは最初の○はW、つぎはF。なんのことだって。これは一週間の英語の頭文字。幼稚園でこんな問題が出るのだ
▼では、AM対SY対Nって何だ。これは難しいでしょう。４月17日に名古屋高裁が示した「イラクでの航空自衛隊の活動を違憲とする判決」への商業新聞各社の反応
▼Aは朝日、Mは毎日、Sは産経、Yは読売、Nは日経。違憲判決を肯定的にとらえたのが朝日、毎日。自衛隊派遣に積極姿勢の立場から判決を批判したのが読売、産経。憲法解釈論議の促進を求めたのが日経。日経は「後方支援には幅広く参加すべき」との立場からだ
▼いずれもいまの憲法論議が反映された内容だ。商業新聞による評価は自由だ。しかし、政府や自衛隊は謙虚に判決に耳を傾け、したがう必要があるのではないか
▼ところが、福田首相は意に介さず、防衛省の幹部は遺憾と自衛隊員に訓示し、法相は傍論だと「暴論」をはくありさま。論外は、航空幕僚長。お笑い芸人のキャッチフレーズを使って、「そんなのかんけえねぇ」とのたまう
▼いったい、この国の司法判断や世論やシビリアンコントロールというのはどうなっているのか。司法判断で違法性を指摘されると否定する与党・政府。そんな政府が国民に支持を訴えても「そんなのかんけえねぇ」との反乱の声が国民からわきだす日は近い。