映画「アクロス・ザ・ユニバース」は、全編これビートルズのヒット曲を配した恋愛ものミュージカル。秋に公開され注目された。ビートルズを知っているものにはたまらない。1カットごとにパロディなどが隠されている
▼映画で感激したのが、はじめて見るイギリスのリバプール地方。造船業などの労働者の町だ。ここにも労働者用の住居があった。ここから労働者の子どもとしてのし上がったのがビートルズだった
▼カトリック教会がビートルズを許した、との報に接した。かつてキリストより僕たちの方が有名とビートルズが語ったことを、彼らもリバプールから有名になったのでフライングだったんだ、と理解を示したという
▼この時代、日本ではグループサウンズがはやったが、ビートルズに迫る音楽性と歌詞のメッセージ性は少なかった
▼沈黙を破り還暦を迎えたジュリーこと沢田研二が歌うのが「我が窮状」。歌詞を要約すれば未来のため、あきらめずに声を集め九条を守りきろう、それが真の平和への道、となろうか
▼この九条は、英霊の涙に変えて授かったもの、というフレーズは、侵略の視点もなくおかしい、いやこれはこういう教育を受けてきた人たちにも受け入れられるように書いているのだ、これはジュリーの旧情だ、などさまざまな意見がある
▼この歌が、もう一度、戦争とは、平和とはを問う契機になればいい、と考えるのだが。
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