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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2413号/09.04.06

 「都内の水道使用量は普段より大きな増減の波を何度も描いた」。かの第2回WBCの決勝戦、韓国対日本の代表戦で「攻守の交代時に炊事や洗濯、トイレなどを済ませる人が集中したと推測される」と東京水道局の担当者
▼「「信」の采配世界一、原監督、個性派使い切る」と見出しを立て、おきまりの「列島を歓喜が包んだ」という文言で「熱狂」を伝える新聞
▼日本代表が米国代表を破ったときには、「75年の悲願、米国を撃破」「母国に恩返し」と見出しを立て、「日本がプロ同士の真剣勝負で野球発祥国を倒す悲願を果たした」と煽る記事も
▼この野球に、1900年代の初めには「対手(あいて)を常にペテンに掛けよう、計略に陥れよう」などとする「巾着切(きんちゃくきり)の遊戯」などと、悪意のキャンペーンが張られた歴史をご存知だろうか
▼1920年代には、いっきょに肯定の時代に変わる。そこでは国家権力の意志、つまり統合と排外を肉体化する装置としても野球やスポーツは利用された
▼北朝鮮が飛ばす「人工衛星」が「技術的には長距離ミサイルと同じ」との理屈で、千載一遇のチャンスとばかり、国民に危機意識を植え付け、迎撃ミサイルまで準備しナショナリズムと排外主義を煽るのがいまの政権
▼技術的に同じというなら、どの国の人工衛星も迎撃することが必要になる。煽りにのらず、冷静に判断し、考えることが必要だ。


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