1960年代のプロレスといえばレトロ。かの時代、力道山対デストロイヤーの試合は、列島をわかせた。空手チョップの力対足4の字固めのデスト。両者の技の攻防はテレビの前の観客を、ハラハラドキドキの大興奮に引き入れた
▼この4の字固め、一度かけられたらわかるが、足が痛いのなんの、とても素人が我慢できるものではない。ところが、これに耐え抜くのはどちらか、という構図ができあがった。おもしろいのは、この技をかけられても、体勢を入れかえれば、つまりかけられている方がうつぶせの体勢になれば、今度は、技をかけた方の足が痛くなるという点だ
▼だから、力とデストが体勢を入れかえながら我慢比べをし、最後にはリングの外に落ちる、という結末が用意された。お互いの選手生命が傷つくことなく、つぎなる再戦へ結びつく、というわけだ
▼4の字固めのように体勢が入れかわりながらすすんでいるのが、いまの自民党と民主党の支持率。今度は民主党が有利になったといわれる
▼プロレスには、ロープブレイクがあり、そうなると技をとき、攻撃してはならない。攻撃は反則だ
▼しかし現実の総選挙へ向けた動きはガチンコ勝負。私たちの未来がかかっているのだ。一瞬も力を抜けない
▼夏の解散―総選挙へ向けてすすみつつあるというのが、大方の見方。人権政策の確立へ大きく力を結集しよう。政権交代の実現で列島を沸きあがらせよう。
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