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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2422号/09.06.08
 たとえばメール。これは携帯電話やパソコンでの文章のやりとり。電話のように相手の都合にお構いなくつながるのではなく、相手がまとめて都合のいい時間に見ることができる。ある友人、メールを見てくれたか、と電話。電話で中身を話してくれたらいいのにと思う。これは、ちょっとやり過ぎ
▼コミュニケーションで最良の方法は実際に会うこと。そこで話しをすること。それを再度実感したのが5月末の全九州研究集会での栗原美和子さんの講演を聴いて。小説『太郎が恋をする頃までには…』(幻冬舎)の筆者が彼女
▼正直、ばりばりのキャリアウーマンということへの偏見もあった。小説の記述への疑問もあった。しかしときには雄弁に、部落問題の核心にふれるときには涙ながらに、切せつと訴える姿をみ、誤解はとけた
▼そこには、部落の男性との結婚で親戚縁者の関係を切られ、孤立無援になりながら、部落のなかで連帯と解放を求め生きる姿を、ときには涙をみせながら語る女性集会の発言者と同じ熱と光があった
▼人と人の関係は、フェイスツーフェイス(顔と顔をつきあわせること)。機関紙と読者との関係もそうありたい。解放新聞は、あるいは部落解放同盟は上意下達の組織ではない。同盟員や読者の声を大事にしたい
▼紙面改革の途上、ここにこんないいとりくみが、すぼらしい人がいる、もっとここに紙面を割け、という声をもとにもっともっと変革したい。

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