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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2434号/09.09.07
 総選挙で速報をつげる番組中に「なぜNOを突きつけられたと思いますか」と聞かた麻生首相は「国民に聞いてみないと分からない」と投げやりに答えた。本当に、何も分かってない人だとあらためて実感した
▼選挙期間中に小泉元首相は「ワンフレーズは分かりやすい。郵政改革で前は勝ったが、今度は政権交代のワンフレーズで負ける」と語った。これまたわかっちゃいない。改革という文字を躍らし、人心を惑わしたことと、こんな政権ではダメだ、変えるしかない、チェンジだという声は、全然違うものなのだ
▼1人ひとりの生活が立ちいかなくなる、という事態まで招いた自民党政権への怒りが、一票、一票と積み重なったのが、今回の総選挙の結果だ。この国の民主主義を一歩、大きく前進させたのだ
▼だから、民主党や社民党への票にはさまざまな思いがこめられている。その票の重みを理解し、一つひとつ政策として現実的有効性をもちながら実現していけるのかどうかが、今後政権党に問われてくる
▼自由と権利を「不断の努力で保持」することを謳うのが日本国憲法。ならば、今回の総選挙で示された意志を実現するために、不断の努力、地道に地域を中心におきながら部落解放―人権確立の課題
を担い続ける、反差別共同闘争の大きなうねりをつくりだす、というのが私たちの任務ではないのか
▼あせらず着実に、大地を踏みしめながら、新たな闘いを展開していこう。

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