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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2439号/09.10.12
 昔、ある県へいったときに驚いたことがある。テレビコマーシャルは、全国規模のビールと県で競い合う酒造メーカー2社が圧倒的だったからだ。それほど酒を消費するのかと。なるほど、居酒屋ではビールではなく最初から酒を注文する客が多かった
▼人生さまざまな邂逅あれど、欠かせないのが酒。きょうはたまたま、きのうは偶然、一昨日はばったりと。明日は明日とてお約束、と毎日がハレの日となりネオン輝く酒場巡り
▼最近、とんと弱くなったのが、この酒。相手は、昔の強かった時代を知っているものだから、どんどんすすめてくる。それを断りきれずに、どんどん飲む。確実にカラダにダメージが蓄積され、疲れがま
す、という悪循環が続くともうダメ。ああしんど、となってしまう。これが悲しき、過去酒豪のいま
▼最近はやる言葉に、過去官僚がある。脱官僚、政治主導を掲げる鳩山新政権のなかで、それを支える
ために働く、かつて官僚だったメンバーのことだ。蓄積されたノウハウを活かし、着着と実務をこなしていく。と書けばかっこいいが、心配されているのが、過去官僚が主導するものになってしまわないかどうか
▼自民党でそうした例があったからだ。しかし、そこは知恵で克服するしかない。過去酒豪のようにダメージを蓄積するのではなく、実務をこなしつつ、確実に政治主導を国民目線でおこなう。そのことを通じ、国民のハレの日を増やすことが重要だ。

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