二酸化炭素温暖化説の崩壊
広瀬 隆 著 集英社新書(定価 700円)
本書は「二酸化炭素温暖化説の間違いを実証することが目的ではなく、偽刑事が二酸化炭素を犯人だと決めつけて投獄し、冤罪事件を起こしている隙に、環境破壊の真犯人を取り逃がさないよう」編まれたもの。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)をはじめとする二酸化炭素真犯人説への反論と、環境破壊の悪玉は、毒物、熱排出、機械的な自然破壊であり、戦争は最大の自然破壊と指摘。クーラーは都市の暖房装置で、広範なヒートアイランド現象をひきおこす。
二酸化炭素排出量削減の「切り札」とされる原子力発電は、出力を一定に保つ必要があり、発電量の調整ができないしろもの。つまり、深夜の最低消費電力分しか発電できない、ということになる。
電力料金は利益が保障され、支出が増大すれば料金引き上げが独占的におこなわれる仕組みだから、お金のかかる原発を建設したいわけだ。このため、深夜使用電力を増加させるためにおこなわれているのが、深夜電力料金を値下げし、電気温水器などを普及させ、IHクッキングなどのオール電化住宅の建設促進だ。原発こそ、最悪の地球加熱装置だというのに。 (E)
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