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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2456号/10.02.08
 もちろん「政治とカネ」の問題を曖昧にする気はない。しかし、検察のこんな捜査のあり方、あるいはリーク(情報を意識的に漏らす)というかたちでのマスコミを使った情報操作を許してもいいのか、という疑念は残る
▼NHKの視聴者コールセンターに小沢民主党幹事長への検察による捜査についての質問に、検察のリークはあり得ると答えた担当者が契約社員を解除された。中井国家公安委員長は「捜査当局から一方的にリークされる記事しか書かないマスコミ。そういうなかではえん罪の被害者はこれからも出る」と足利事件に関連して発言した
▼民主党内も検察によるリーク問題を取りあげる雰囲気があったが、千葉法相の捜査は公平公正発言、原口総務相の報道介入する気はない、との発言でおさまった。じつは昨年末に民主党は鈴木宗男衆議院議員の質問主意書に、リークはないとの答弁書を閣議決定していたからだ
▼京都三条糸屋の娘/姉は16、妹は14/諸国大名弓矢で殺す/糸屋の娘は目で殺す、とは文章の起承転結を説明した有名な文言
▼リークを指摘された当のマスコミのA紙は、情報操作ということでのリークはない、人からの情報や丹念に集めた資料を重ね合わせ、特捜部の狙いを明らかにする作業をくり返している、とする記事を掲載した。しかし同じページで元特捜検事は「表情の変化で感触を与えるくらいはする」と語る。目で殺す、の典型ではないか。

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