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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2471号/10.05.31
 やっぱりというべきか、ついにというべきか。何事にも誠心誠意をつくすこの総理、人よんで「誠意大将軍」。沖縄での普天間基地撤去問題は、ついに5月末政治決着で、ほぼ元の木阿弥に。キャンプシュワブ沖、辺野苗への移設という結論になろうとしている
▼一体、政権交代後にどのような論議をしてきたのか。日米安保体制の見直し、いわゆる抑止力論議は、日米できちんとおこなわれてきたのか。まったくもって見えない、というのが現実だ
▼民主党を中心とした連立政権を支援・支持してきた沖縄の県民をはじめ、多くの人びとに失望と怒りを与えた。今後は、総理の政治責任をめぐり、政権の浮沈をもかけた激しいやりとりが予想される
▼「腹案がある」「5月末までには、県外・国外移設という決着を必ずつける」という言葉はなんだったのか。「裸の王様」という寓話があるが、総理こそそうでなかったのか
▼「あしたのジョー」というボクシング漫画は、1ラウンド3分間を描くのに週刊誌で1か月以上かけた。だが、いまの時代は早急に結論を求め、物語の進展にもスピードを要求する
▼政治は有効性、結果がすべて、だといわれる。政権交代したのに目に見える成果がない、というのが民衆の気持ち。だが目新しいものに移ろうのが民意ではないだろう
▼もうすこし時間をかけて、見るだけでなく、私たちも動こう。現実の政治を変えるには、やはり運動が不可欠なのだ。

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