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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2481号/10.08.09
 社民党の辻元清美衆議院議員が党を離れた。社民党を含めた連立政権時代に国土交通省の副大臣を務め、その経験から政策実現のためには与党のなかで働くことが重要だと分かったからという
▼参議院選で敗北した民主党。ねじれ国会となる参議院。選挙中にみんなの党と連立を叫んだことが、この党を含めた他党から批判をあぴ、新たな連立政権の枠が未定なのが現状
▼ここで商業新聞に登場したのが、「清水の舞台から飛び降りる気持ちで」公明党が連立に入るかもしれないという憶測と願望を入れた記事。だが、公明党は民主党の政権運営を批判し続けてきただけに、すんなりとはいきがたいのも事実だ
▼政治にはみずからの理念を現実化すること、みんなが幸福になる社会をどうつくるかが問われる。与党に入る、連立を組む方が政策実現への近道であることも事実。だが、そこには、与党だった、副大臣だった時代の「蜜の味」を忘れられないからではないか、という批判も存在する
▼千葉法相が死刑を執行した。死刑廃止を主張していただけに信じがたい事態だが、これを契機に死刑問題で論議を、と法相はいう
▼だが、これも官僚に取り込まれてのもの、と見ることも可能だ。フランスのように論議とともに死刑廃止法制定をこそまず実現すべきでないのか
▼民主党の政治家主導というのもこの程度、また甘い蜜がすえる、という官僚の笑い声が聞こえる、というといいすぎか。

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