わかる人にはわかる、わからない人には全然わからないコマーシャルがある。テレビでやっている例のクラウド・コンピューティングがそれ。これはいいね、べんりだね、と雲の絵が出てきてサラリーマン風の人びとが語り合う
▼一体全体なんのこっちゃ、と嘆くなかれ。インターネット上の世界を、この業界では雲で描く。だから、雲＝クラウドとはネットのこと
▼ネットでつながれたコンピュータ、１台は自分のものだが、あとはネット上のもの。そこからは、ワープロ、表計算、お絵かき、写真加工、統計、データベースなどさまざまな機能を持ったソフトが提供される。だから、買ってきたパソコンにいろんなソフトを入れる必要がないし、データの保存もネット上にできる
▼これがクラウド・コンピューティングの考え方。ようするにパソコンという箱と基本ソフトさえあれば、あとは手間なし、どこでも同じ環境で操作できるというサービスだ
▼しかし常にネット接続が条件で、データ保存の安全性が課題。何でもデータを自分のものにしたがるグーグルがはじめているが、米国系のこうした企業は政府やCIAに通じている。データの安全性にはてなマークが付く
▼管総理は３年間は政策遂行に向け、党内融和を図るというが、はて民主党代表選はどうなることやら
▼わかる人にはわかるがわからない人にはわからないでは困るのだ、仮想空間ではない現実政治の政策の世界は。