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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2489号/10.10.11
 「これは東京との戦争だ」。こんな言葉を聞くと、関東の××組と関西の○○組の抗争かと思ってしまう。こんな見方は、実録ヤクザ映画の見過ぎといわれそうだが
▼だがこう報じたのがY紙。他紙はこんな露骨ないい方の部分は伏せ、それなりにおとなしい言葉にしているのに、さすがY紙と思わせた。これはいわずと知れた大阪の検察特捜部による証拠偽造事件関連。最高検による主任検事逮捕につづき、大阪の前特捜部長、副部長の2人が逮捕前に語った言葉
▼最高検の対応に、「まるで容疑者あつかい。特捜部経験者だから、どんな供述を引き出そうとしているのかもわかる」と答え、「自分は何も悪いことをしていない。これは東京(最高検)との戦争だ」と語ったのだ
▼お互いに手の内を知るものどうLが、メンツをかけた暗闘をくり広げている。片方は、検察への国民の信頼を失わせないように、今回の事件を3人の責任で食い止めようとする最高検。もう片方は、最高検は責任転嫁だと主張する大阪の特捜部
▼「検察の内規で高級官僚を逮捕・起訴する場合には、事前に上級庁と協議することになっている」と語るのは、元大阪高検公安部長。となると、最高検とも相談しているはず。やはり、3人の逮捕はトカゲのしっぽ切りなのだ
▼韓国では検察が取り調べの可視化をいいだした。それは国民への信頼を取り戻すためだった。ならば、日本もそうすべきなのだが。

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