解放新聞社は、今年、長年住み慣れた大阪の浪速区から港区弁天町にあるHRCビルへ引っ越した。資料類や書籍、机の配置など、何回も図面を引き直し、ようやく引っ越しの実現となった
▼大変だったのが書籍や資料類の箱詰め。結局、数百箱の荷物ができあがった。もちろん、机やロッカー、荷物を運ぶのは引っ越し業者。さすがにプロ、と思わせるシーンが何度もあった
▼重い本を入れた荷物を荷車に載せて、軽軽と運ぶ。下に待たせてある車に人海戦術で要領よく荷物を分類しながら載せる。これだけの荷物を１日でよく運べたな、と思うほどスピーディだった
▼ところが、今度、うまくいかないのが自分の部屋の引っ越し。なにせこれまでよりも狭いところに移動するのだから大変。これまた図面を引き直しながらすすめているのだが、机上の図面と実際との違いを工務店からも指摘を受け、手直しする有様に。不安は予定の荷物が入りきらねばどうする、ということ
▼整理と整頓は違う、ということをある本から学んだ。整理とは捨てること、整頓とはものをきちんと片付けることだという。なるほどと目を聞かされた
▼これがうまくできると気分が違ってくるから不思議だ。新しく移った事務所では、気持ちよく仕事ができる
▼捨て、片付けるという作業は、どの分野でも必要なのだ。それは、古くても良いものは残しながら、新しい活力を入れるということだ。