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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2503号/11.01.24
 いま全国ではやるもの、それはタイガーマスク。はじまりは去年の12月25日。群馬県の児童相談所に新品のランドセル10個が置かれていたことだった。「伊達直人」の名が記されてあった。伊達直人とは漫画「タイガーマスク」の正体
▼日本の児童養護施設で育った直人は海外でプロレスラー養成機関「虎の穴」に入りタイガーマスクという覆面レスラーに。帰国し育ててもらった施設の経営難を知った直人は寄付をはじめる。ファイトマネーの半分は虎の穴に納めるというルールを破って
▼そのため虎の穴から刺客がタイガーのもとに送られ死闘が繰り広げられる。施設を訪ねるとき、交通事故にあった直人は、寄付を続けたのは自分であることの痕跡を消し最後を迎える
▼現役のプロレスラー、タイガーマスクは4代目。ちなみに2代目は一昨年リングで亡くなった三沢光晴だった
▼人は誰かとつながり、その人のためにも生きたいと願っている、ということを示し続けているのが、いまのタイガーマスク現象ではないのか
▼中東のチュニジアでは、人びとはネットを武器に連絡を取り合い、権力の動きを共有し、街頭行動などで政権交代を成し遂げた
▼ここにもネットを通じた人と人とのつながりが見いだせる
▼人と人、人と自然、人と社会などのつながりの関係を変えることが糾弾の本来のあり方だったのではないか。蓄積された経験を生かし、発展させるときはいまではないか。

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