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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2576号/12.07.09
 「きょうは記念日だ」と鎌田慧さん。「牛生レバーが禁止された。危険だからと生レバーを食べさせないというなら、もっと危ない原発を止めるべきだ」と集まった聴衆に投げかけた
▼たしかにそうだ。原発がすべて止まって2か月。7月1日に、大飯原発に再び火がともされた。現地では前日から再稼働反対の集会、デモ、雨のなか非暴力で阻止行動が闘われた
▼大飯では、再稼働直前に超党派の議員団が、地質学者とともに原発を訪れ、原子炉を含む土地の下に活断層が走っている可能性が高いことを指摘したが、それも無視された。法的にも、活断層のうえに原発は建てられないのだ
▼東京でも毎週金曜日に首相官邸前を埋め尽くす人びとによる脱原発、再稼働反対のとりくみが続けられている。15万人ともいわれる人びとが取り囲んでいるときに、首相官邸では新たなエネルギー政策の立案作業がおこなわれていた、という
▼原発への依存度を直ちにゼロにするのかどうかをふくめ、野田政権は国民の意見を聞いて検討する、というがとても信用できない
▼経費削減とは、公務員の首を切り、福祉や教育、文化を切り捨てること。こんなことをやる大阪市長がもてはやされている。時代のはざまのドサクサに紛れたやり方なのだ、これは
▼野田政権がおこなったのが「原子力基本法」の改悪。「我が国の安全保障に資する」とは核武装を意味する。これもドサクサ紛れなのだ。

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