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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2585号/12.09.17
 かまびすしく喧伝されるのが民主、自民の党代表・総裁選挙戦。といっても投票権があるのは、国会議員や党員などに限られる。ところが、みんなの選挙のように煽られる
▼悲劇のスターとなったのが自民党の谷垣総裁。派閥からは全面支持を得られず、背後からは弾を飛ばされ、あげくの出馬断念。残念至極の気持ちやいかに
▼たいする民主党は4人が立候補するも、やはり現首相が圧倒的に有利とは下馬評。そして焦点は、どの党がどの党と総選挙後に組むのかということ
▼これは日本維新の会が船出したから。自民党内の総裁候補で維新との連携をウリにする人物まで出る始末
▼この維新の会、合流希望の7人の国会議員と公開討論をひらき、「価値観が一致」と宣言した。しかし同会のブレーンからも、「選挙の前になってなぜ維新に来るんですかということを一番聞きたかった」「いざとなったらその通りに行動するかは、きょうの段階では全員が分かったわけではない」などと早くもいぶかれ、分裂含み
▼同会トップの口癖は、「選挙民から白紙委任を受けている」。だからウソも方便と、何でも好きに決めると
▼反古というのは、役立たない、いらないものという意味。反古にするとは約束を破ること
▼政権党のマニフェスト破りへの支持者の怒りは強い。だがマニフェストなき白紙委任は反古以前。もっと危険なのだ。それに気づくのに遅すぎることはない。詭弁は危険なのだ。

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