よりどりみどり、とばかりそろったのが、国を挙げての今回の大イベント。戦い終わってみると、またまた組み合わせをめぐって混乱。よりどりみどりは、手を変え品を変え何とか枠内に入ろうとする。そこで家電販売店同様に名前を変える
▼こんな夢をみた。不透明な時代に、いったいこの先どうなるのか。だれもが心配、不安に陥れられる。その矛先をどこに持って行くのか。人びとの不満をうまくくみ上げ、それを解消する方法を、図式を単純化しながら説き、攻撃目標を定める
▼こうした政治家をポピュリストとよぶが、近年跋扈がいちじるしい。強者だけが勝ちつくす荒野のなかで、弱者が虐げられ続けているからだ。弱者は、みずからの生け贄を外に求める。公務員や大企業の社員など、自分より待遇がいいと煽られる人びとへの攻撃に向く
▼そしてつぎは、みずからの影にたいする攻撃に向く。国民化のプロセスがポピュリストや極右勢力によってすすめられ、結果、排外主義と侵略がセットになってすすめられる
▼時計の針を逆向きにすすめてはならない。とはいうものの、1930年代の再来が生み出されつつあるのを阻止できえていないのが私たちの運動の現状なのだ
▼どうすれば共同の力で、いま、ここから変えていけるのか
▼大イベントが終わったいま、静かに、だが力強く、さまざまな分野の人びとともに、考え、実践していくことが求められているのではないか。