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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2631号/13.08.19
 じぇじぇじぇ。96条どころでないぞ。憲法改悪のハードルを下げるために96条改悪が狙われているが、それ以上にえげつないのが今回の策動。憲法解釈を変えることで実質的な憲法改悪をおこなう行為。解釈改憲というやつだ
▼まず、首相の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」を再開。集団的自衛権の行使は憲法上許されているとの答申を年内に出す。それを年末の防衛大綱のニューバージョンに反映させる
▼懇談会は私的諮問機関であり、その答申を政策に反映させる義務なんてない。しかも諮問内容もメンバーを見れば最初からわかっている。いわば八百長勝負。それを諮問機関と名付け権威づけているだけなのだ
▼集団的自衛権とは同盟国の米が攻撃をうけたら日本もみずからへの攻撃として反撃する、というもの。世界を侵略し戦争を仕掛ける米がつねに攻撃をうけるのは必至。そのたびに自衛隊は海外で銃を撃ち、侵略に手を貸すことになる
▼しかも法制局長に安倍首相と意見の合う、国際法しか知らない外務省出身者をあてる。「法の番人」への異例の人事で、これも集団的自衛権は合憲とするための地ならし
▼改憲へナチスの手口に学べとは政権ナンバー2の麻生副総理の発言。議会すら無視する全権委任法の成立がナチスを全能の神におしあげた
▼安倍政権に私たちが全権委任しているわけではないことを思い知らせてやる必要がある。

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