四輪駆動で動き回っている。基本は家から職場までだが、先日は雨中の東京まで出かけた。やはり二輪は危ない。突然止まるとうしろの人が危ない、けがをする
▼えーなんのこと。この四輪駆動とは荷物を運ぶキャリー、コロコロのこと。海外旅行などでよく見かける大きなスーツケースを転がしているあれだ。わが四輪駆動は買ってきたキャリーバッグを過激に解体して四輪の軸の部分だけにし、自分好みの鞄を取り付けたものだ
▼通勤がどれほど楽になったか。仕事柄、紙の束や電子機器などの重い荷物を毎日持ち運んだが、一挙に自分の側で転がせばいいだけになった。しかし、問題は階段や段差
▼四輪にかえ、これまでのコースが違って見えた。どこにエスカレーター、エレベーター、スロープがあるのか。助け合いながら物を運ぶ姿も見た。世界が少しだがかわった
▼同じように読書、とりわけ政治や経済や社会科学、・文学などが与える未体験のあらたな概念は、世界を変革可能なものとして解釈させてくれる。あらたな世界を垣間見せてくれる
▼暑い夏は終わりつつある。夕方の7時にもなると、もう外は暗い。夜が長い秋が、忍び足で近寄ってきている。季節のかわり目は新しい風を運んでくる
▼読書に最適のときがやってくる。この世界の新たな発見、世界を解くキーワドの獲得へ、たまには読書を楽しみませんか。時間、空間をこえたさまざまな人びととの会話を楽しみませんか。