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人権擁護局長が
水平社博物館へ
反差別の熱気にふれる
「解放新聞」(2002.10.14-2090)

 法務省の吉戒修一・人権擁護局長、小池信行・大阪法務局長ら五人が九月十二日夕、奈良県御所市柏原の水平社博物館を訪れ、視察、部落民自身による自主解放・差別撤廃へのとりくみの熱気にふれた。
 吉戒局長は、「きちんと歴史を知らないといけないので、いい施設だと思う。もうすこし一般の方にも来てもらいたい」と感想をのべた。
 視察には水平社博物館理事長の川口正志・奈良県連委員長、辻本正教・県連書記長(中執)、寺澤亮一・奈良人権・部落解放研究所長らが同行した。
 川口県連委員長は、「水平社博物館は浄財を集め、水平社魂の自力自闘で建設、運営も自主財源。国や自治体はいろんな博物館を建てているが、部落差別撤廃や人間解放を課題とする、水平社博物館を建てなかったということは、人権の問題が社会性をもったようで、もってないことの証左」と、現実を直視するよう強調。「人権擁護法案」についても法務省の省益にとらわれず、人権侵害の被害救済に実効ある法制度を実現しよう、とよびかけた。


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