「エタワキタナイ」
差別落書が発覚し確認学習会
「解放新聞」(2002.10.21-2091)
【高知支局】「エタワキタナイ」(原文のまま)という差別落書が五月三日、土佐清水市中央公園公衆トイレで発見された。落書は、女子トイレのドアの内側に黒のマジックで書かれており、縦四十二センチメートル、横五センチメートルのものだった。このトイレでは、七年前にも内容は少し異なるが差別落書が発見されている。どちらも実行者は特定されていない。
この事件をうけて七月十八日、土佐清水市民体育館で確認学習会をひらき、西村・土佐清水市長はじめ市職員、市議、学校関係者、同盟員など二百二十人が参加した。
西村市長は、「法の期限切れで即、部落問題が解決するわけではない。今回の事件がそのあらわれ」とのべ、「法の有無で『同和』問題、人権間違にとりくむ姿勢を変えるべきではない。(組織・運動への)いろいろな評価があることも事実だが、今後も同盟として人権問題をリードしていく形で運動をしてほしい」とのべた。
学習会では、事件の背景、原因などについて追究、議論。啓発主体の行政職員が人権問題を肝に銘じ、各自が心底にまずそれを問うこと、事件の発生自体が「市民一人ひとりの恥」という認識が大切であることなどを確認した。今後のとりくみとして市は、事件を一過性にしないための協議会の設置、事件の分析作業、市民参加の学習会や研修会、今後の市民啓発の具体的な推進、などを示した。
土佐清水市協としても、「部落差別を許さないものは、いっさいの差別を許さない」という運動の基本姿勢をアピールした。
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