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意識調査票回収時に
市民が直接差別言動
「同和ら、クソくらえ」などと
「解放新聞」(2002.12.16-2099)

 

 【高知支局】土佐清水市の市民意識調査の調査票の回収のため、調査員のTさんが九月十五日に市内のAさん宅を訪問し、差別発言を受けたことがわかった。この調査は、市が「人権尊重のまちづくり」に向けて実施していたもの。
 TさんがAさんに回収にきたことを伝えたさい、家にいたC(Aさんの一男)が、Tさんに「何の調査か」と聞いたため「人権の意識調査です」と答えると、Cは「ああ、これの調査か」と右手の指を四匹本出して示し、「同和ら、クソくらえ」と発言した。
 Tさんが「人権全般に関する調査です」と答えると、Cは「今度から、こんなもんを持ってくるなというちょけ」などと発言した。
 これらはTさんの提起を事情聴取した市の中間報告であり、差別表示、発言事件の概要。報告書では、市が直接Cに会って発言を確認できていないので、「表示・発言をしたとされる」との表現にとどめている。
 Cは仕事で市外に住んでおり、市としては今後、帰郷したさいに、地元の支部と相談しながら面談し、確認する方針。
 土佐清水市は七月、差別落書事件で「事件の発生自体が市民一人ひとりの恥」とし、事件の分析作業、市民参加の学習会や研修会など、今後の市民啓発の具体的な指針を示していた。今回の意識調査も、啓発推進に役立たせようと実施したものだった。


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